太宰府市 E様邸
太宰府市 E様邸

太宰府市 E様邸

1.基本コンセプト

大宰府天満宮まで、歩いて8分のところに位置し、西側遠景には大城山の深い緑が目に飛び込んでくる。また、西側敷地境界には御笠川が水をたたえ、その堤防には春爛漫の桜が咲き乱れる。自然を100%満喫できる最高の住環境である。
 そのロケーションを十二分に引き出して、『自然と共生する本格的な体に優しい家造り』をテーマにデザインした。

 「松野さんだったらどう考えるかな」の一本の電話から始まった。クライアントは大宰府を中心に4店舗、味良い店で評判になっているうどん屋の江嶋社長である。
 某大手ゼネコンと設計事務所に設計と施工を依頼されていた。しかし、その両者とは半年間打ち合わせを重ねておられたが、どうしても話がかみ合わずに苦慮されていた。そんな中での私への連絡であった。以前手作りうどん青山店の店舗設計施工をさせていただいた経緯がある。
 私とミーティングをする度に社長の家造りに対する知識の深さに驚かされた。「家造りの本を50冊は読んだよ」と社長の熱い思いが伝わってくる。「よし、社長と私のコラボレーションで行こう」「両方の知識を出し合えばきっと良い住宅が出来る」と確信した。かくして某大手ゼネコンとの打ち合わせの半年をリセットして、ゼロからのイメージでスタートした。
『快適で暮らしやすい住まいとは』から始まり平面レイアウトの導線検討、寝食居倉の打ち合わせを数回に及び練り直した。いかに『自然を取り入れながら優しく健康的に住んでいけるか』諸条件のある中で原点に戻り「住む」とは何なのかを追求し、いかに健康に住む快適度を多く出せるかをリストアップしていった。これがとても面白かった。
平面プランを考えるうえで、一般的には西側に生活スペースを持っていくのは、真夏の西日が強すぎて良くないとされている。しかしこのロケーションを最大限に引き出す為に西側に見える自然を背景の絵と考え、山、川、桜に面した方をプライベートルームとリビングにした。そして東に玄関、南にドライコート、北を物入れにし、子供部屋を西の川側にした。さらにバルコニーをキャンティではみ出して、タバコをくゆらす余裕のスペースを造り、桜を見ながらジェットバスに入る至福の味わい、遠景に見える山の緑が目に入って来る食卓など、どれをとっても幸せな一場面が頭の中に絵となって写しだされた。
私と同じ絵を江嶋社長、奥さんも描かれていた。

2.構造

鉄筋コンクリート造壁工法を採用

大空間柱のない大空間を確保して、デッドスペースを少なくした。
熱反射ガラス  熱反射ガラスと高断熱サッシを用いて気密テストをした所、最高の高気密値をたたき出している。
高断熱サッシ断熱性能でも西側全面窓にもかかわらず、夏は涼しく冬は暖かい室内環境が出来上がった。
防音・遮音防音・遮音性能も高く、東側に古賀、二日市線がありひんぱんに車が通っているにもかかわらず、
テレビの音を小さくしても車の騒音は聞こえてこなかった。
耐火構造不燃材であり耐火構造のため隣家からの延焼も防ぐ。
耐候性耐候性が高く台風や強風にもビクともしない。堅牢で頑丈な造り。
耐震性耐震性に優れ、地震にも安全である。岩盤まで杭を打ち込んでいるので見えない部分も手抜かりがない。

3.屋根

二重断熱屋根 RC造の屋根の上に現場発泡ウレタンを吹付け夏の熱い太陽光の熱を遮断した。
自然対流その上に20cmの空気の流れる層を設けてガルバニウムの屋根をかぶせた。
それをする事で、夏の輻射熱が20cmの空気層を自然対流で放出され、室内天井に全く熱が
伝わらなかった。

4.室内環境

外断熱外壁に面する壁は現場発泡ウレタン吹き付けの後、軽鉄下地の不燃材に調湿作用の大きい桐のムク板を張った(桐板壁)。
断熱効果(断熱効果)と防カビ(防カビ効果)、結露防止にも役立ち(結露防止)、四季を通じてカラッとしたさわやかな内部環境が保たれた。
24時間換気室内にはクリーンな空気を得るために、24時間自動換気システムを装備して、外部のアレルゲン、汚濁空気、超微粒子までもシャットアウトしていつでもきれいな空気が流れている。アトピーにも良さそうだ。
床暖房全フロア- W.C. 風呂までもガス熱源を用いたつぎ目のないメンテナンスフリーパイプで床暖房を埋設した。冬でも半袖シャツで暮らしておられた奥さんには驚いた。
天然木床材は天然木の無塗装ムク材、フローリングや自然素材テラコッタを貼りこむことで足裏に受ける感触をより自然に、そして健康な足が復活できるようにした。
備長炭塗り床材、壁材表面の下地全面に木炭を塗って防腐、防湿効果やカビ、ダニ、害虫をシャットアウトする結果がでている。
マイナスイオン 木炭は化学物質や悪臭を吸着するせいか室内に入った瞬間からカラッと爽やかな森林浴の心地良い空気を感じた。これがマイナスイオンの効果であろう。
ユニバーサル
デザイン
ユニバーサルデザインを取り入れ、ドア巾を広く、トイレ風呂には手すり、そして部屋、入口部屋間など床の段差を無くして老後に備えた。
ライトコートプライバシーを保ちながら太陽をいっぱい取り入れたライトコート、洗濯物を干すのが楽しくなってくる。

5.設備

サヤ管住居で一番先に傷むのは水廻りである。その交換が今までは大変な作業で、また修復してもパイプが露出したり補修箇所が色違いの内装となっていた。そこで給排水の配管を入れ替えできるように、大きなサヤ管を通し、その中を本管が通る2重配管とした。これで20年後のメンテナンスはバッチリだ。
空調のまとめ  空調と換気はよく今までは統一されてなく、せっかく冷やした(暖めた)冷暖房が換気扇によってどんどん室外に放出され、かなりのエネルギーを無駄にしているところがあった。それを集中的に空気の流れをコントロールして、流れを一元化し無駄のない本格的な24時間空調換気システムとした。

6.照明効果

自然の光を各所に間接光として取り入れ、その補足として温か味のある照明をつけた。
居間の高い壁にガラスブロックで自然間接光、玄関の天井にトップライトと玄関扉の両足元に300角のガラスブロックで間接光、台所流し前光りに100角のガラスブロック等、ユーティリティ机の前300角ガラスブロックの間接光等。

7.防犯

防犯テレビカメラと光りセンサーライトなどの防犯対策も万全。

江嶋邸にはホムルアルデヒド、アセトン、トルエン等のシックハウス症候群が発生するものなどは何も見つからなかった。

「家とは家族が楽しく快適に暮らすための魔法の器だなと心から感じた。」